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第3回『弊社コンサルに聞く:新型コロナウイルスの影響と対策、現場では』

“週一更新”の目標を初っ端からぶっ壊しております、お久しぶりです。

さて第3回からは、関西一円を中心に、愛知、静岡、福井各県も幅広く担当するコンサルタント、織田、北条へのインタビューの模様をお送りします。両名ともホテル業界での勤務歴があり、豊富な経験に基づいたアツい話を語ってくれました。

インタビュー当日は2020年1月28日(火)、新型コロナウイルスによる肺炎の蔓延に伴い、中国政府が国内外への団体旅行を全面禁止した翌日です。まずは、この話を聞かないわけにはいかないでしょう。

 

-新型肺炎に対して、担当クライアント様では対策を取られていますか?

 

まずは、フロントも含めて全スタッフのマスク着用、アルコールスプレーの常備、客室清掃時には、マスクはもちろんゴム手袋の使用や、飛沫感染と言われてはいますが、念には念を入れて換気を徹底する等。あわせて、中国からの宿泊者があった場合の連絡と、チェックイン時には、空港や病院での証明とか、発熱の有無といった健康チェックを行うことですね。今後、万一滞在中の発症が疑われた場合は、ゲストには外出を遠慮いただいたうえで病院への連絡と、自主的に講じられている対策もあれば、重ねて弊社からご提案したり、現状、可能な限りの防御策を検討しています。あとこれは内々ですが、某宿では昨日(27日)より、中国からの宿泊は基本お断りする旨の方針を出したところも。あくまで緊急措置ですが、スタッフに感染者が出た場合、宿の規模によっては一定期間休業せざるを得なくなりますから。

 

-SARSの流行時は、収束に半年とも8か月とも言われており、

今回もまだ先の長い話になりそうですから、まずは防衛策ですね。集客への影響はいかがでしょうか?

 

訪日中国人は団体3割、FITが7割と言われますが、団体中心のホテルは大打撃でしょうし、個宿により影響の大小にはかなり差があります。中国政府の発表があった週明けから、担当各社より電話での緊急打合せが多数入っており、他国へのスイッチ等、それぞれ対策は講じていますが、現状、中国のインバウンド分を埋めきるのはかなり厳しいのが現実です。また、個人客でもキャンセルが出始めていますし、例えば京都や奈良では桜のシーズンに掛けて、稼働はもとより、室単価にも大きく影響することが懸念されます。キャンセル料についても交渉されているようで、今回のような事態では請求が難しいですよね。

あと、とあるリゾートエリアのクライアント様を訪れた際に見かけた光景ですが、ロビーに中国からのゲストと思しき方々が立ち往生されてましてね。帰るに帰れずなのか、移動できずにこのまま延泊されるのか…

 

-大阪は中国人ウケが良い等とマスコミでも謳われていますし、影響が甚大なのでは?

中国からのインバウンドって何割くらい?

 

例えばミナミとか、食事も遊びも買い物も、近場で全て賄えますから。ただ、同じ難波エリアにあっても、中国の方に人気の宿が韓国の方にはウケない、逆に、韓国からの宿泊者がほとんどで中国の方はほぼ皆無、といったところもあるんですよ。一例として、まず、一般的に中国の方はカプセルホテル的な宿は好まれません。欧米スタイルを好む傾向があり、二段ベッドも敬遠されがち。韓国の方は、比較的、利便性重視なんですがね。台湾の方にも独自の傾向がありますし。

ホテルの造りやコンセプト等により、一概に何割というのは難しいんですが…

「NBSチェックリスト200」項目のひとつにある、

[Check No20] 自社施設の強みと弱みを把握できているか?

[Check No21] 自社施設の狙うべきターゲット層を把握できているか?という項目にもつながりますよね。

 

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なるほど…人の好みは十人十色と言われますが、お国柄ってあるんですね。

次回は「販売手法」について更に深堀りすべく、OTAに関する話題をお送りします。

 

新型肺炎については、その後、帰国困難な訪日中国人へのビザ延長といった対策も取られました。国内に当面留まる中国の方もいらっしゃるかもしれませんね。一方、渡航歴のない方の国内感染等、状況は日々変化しています。皆様と共有すべき案件があれば、またこちらのブログにてお話ししたく思います。

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